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ゆるり家の日常 第48幕

ゆるりです。

個人記事です。
個人ブログのように書いていいよとメンバーが言ってくれたので、時々?書かせていただきます。
軽く読み流してくださいませ。





昨日の続きです。

レントゲン室に入り、検査です。
医師と看護師さんとレントゲン技師さんなど7人で見守ります。

検査は椅子を30度に寝かせた状態で行なわれます。
この角度が一番危険がないらしいです。

食道は気道よりも後ろにあるので、重力や食物が滑り落ちる角度を考慮すると、30度が一番いいらしい。
これよりも寝かせてしまうと、飲み込む力が弱いと落ちにくく、逆に起こすとスピードが速くなってしまって、反射が間に合わない危険があるということだそうです。

モニターにはお義父さんの口元から、首の根あたりまで映し出されています。
そばに吸引がすぐできるように、看護師さんがひかえています。

「はじめましょうか」

医師の合図で検査が開始されました。
一回の量は大匙1/3くらい。
ちょっとづつトロミ加減をかえたムース状のものが、口に運ばれます。

まず一口。ムセもなく上手に飲み込みました。

口に入ったものが黒い影となって映し出され、喉の奥から飲み込まれ、下に流れていく様子がみてとれます。

がしかし、食道と気道の分かれ道である喉頭蓋の部分に、わずかに食塊が残っているのが黒く映し出されています。

「もう一度つばを飲み込んで」

と促されて、ゴクンと飲み込むと大方飲み込めました。

「今のように、一度では飲み込めていませんね。丁度この分かれ目に引っかかるように残っています。
わずかにこの気道のほうにスジとなって入り込みつつあるのがわかりますか?」


確かにほんのわずかに黒いスジがみえます。

もう一度、もう一度と数回、食べましたが、次々と問題点が浮かび上がってきます。
お義父さんは

○首の骨が曲がっている。正面(気道のほう)に向かって曲がっているから、飲み込んだものが必然的に気道の方向へ誘導される感じになる。

○舌の動きが悪い。うまく食物を喉に押し込めず喉のいり口に一旦保留される。

○全部を舌でまとめることができず、口腔内に少し食物が残っている。しかも残ったものが頬側にいってしまうとうまくだせない。

○飲み込んでも、一度に飲み込めず喉頭蓋に残る。

○残って気道に入りかけてもムセがでない。

○数回飲み込む動作で、固まりは食道に入るけれど、スジになって気道に入りつつあるものがみとめられる。

○ほんのわずかにスジとなって気道に入ったものは、痰となって排出されるけれど、すべてだせるかはわからない。
(お義父さんは痰を口腔内まであげられても、口腔外に吐き出せずまた飲み込むを繰り返します)


モニターでみてはじめてわかることばかりです。
途中、危ないと吸引もされましたが、目視ではまったくわかりません。

覚醒していて、おいしいと食べていても結果は最悪でした。

悪あがきで、いつもは座位で行なっているといってみました。
座位だとスピードが速いので、危ないということでちょっとだけ。

結果は…いうまでもありません…。


最終的にやはり経口摂取はあまりにもリスクが高いということでした。

一番最悪だったのは、ムセがみられないこと。
もちろん時折ムセはみられますが、わずかに残って気道に入ったものに反応がない。
日常、モニターで確認できないわけですから、吸引しても間に合わないことは充分考えられ、誤嚥性肺炎はなるべくしてなるであろうという結果です。

医師は

「食べさせてあげたい気持ちは充分わかりますが、食べられないことによる不満が悪影響をあたえないのであれば、違うところでよりよい生活を考えられることをおススメします。
もし、次回重篤な肺炎を起こしたら、もしかしたら車椅子にさえ乗せることができないほど衰弱する危険もあるわけです。
今日のように状態よく外出する機会を、食べることによって奪ってしまうこともあるのです。
私としましては、今、経口摂取にこだわるよりも、デイにいったりお出かけしたりと行動されるほうがいいように思うのですが…」


悔しいけれど、確かに…と思いました。
検査するまで、食べることで危険がおよんでもそれでも食べることを続けさせたい。
それで万が一のことがあっても、後悔しないと決心していたつもりでした。

でも、医師の言葉で考えがゆらぎました。

お義父さんは食べること以外の楽しみや機能がまだたくさんあります。
無理をして(乱暴な言い方ですが)亡くなってしまえば、でも食べられてよかったねと私たちは納得できるかもしれません。
しかし、衰弱して帰宅してきたら…ベットから離れられなくなっていたら、後悔するに違いありません。
経口摂取にこだわるということは、お義父さんの場合、他の楽しみと引き換えなのかもと思いました。

まだまだと思っていましたが、薬や訓練でどうこうできるレベルではないとのこと。
もしかしたら…という間接的訓練はあるけれど、お義父さんの場合、奇跡を起こさない限り、経口摂取をOKするまで回復させるのは難しいらしいです。

「それでもと家族がおっしゃるのであれば、それはもうご家族の考えですから、医師としては見守るしかありません。
私の見解としては、お義父さまの場合、あまりにもリスキーなので駄目といわせていただきます。申し訳ありません」


残念です。

パーキンソニズムも進行がはやく感じてきています。
PD薬も増やしました。サプリも増やしました。
でも、今回の検査ではNGでした。これが現実です。

家族としてはわずかな可能性のためと、唾液による誤嚥を回避するために、嚥下訓練は行なうけれど、経口摂取はあきらめるということになりました。

お義父さんに有効であろう訓練は専門の看護師さんが教えてくださいましたので、ちょっとづつ行なっていこうと思います。

長くなりました。訓練の方法は次回に。
Secret

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