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世田谷区の合同認知症地域連携会議に参加させていただきました。

この区の認知症関連対策に取り組む姿勢はとても積極的で、かつ地域への呼びかけ
や包括(あんすこ)の姿勢もとても真摯で、私はいつもすばらしいと思っています。
区民をしっかり取りこむ姿勢になるまでには、区内の家族会やいろいろな人々の
積み重ねてきた努力があったから、今があるのだと思います。

各自治体でいろいろな取り組みがなされてはいると思いますが、
良いところはどんどん取り入れて、またその行政独自のスタイルが生まれて
それがしっかり地域の人々に浸透してくれるといいと思います。

世田谷区は私たちのような小さな家族の集まりにも目を留めてくださったので、
できるかぎりの協力をして、良いかたちができていったらいいなあと思いました。

さて地域連携会議は50人の定員に100人が応募。
このことでもこの区の姿勢がわかると思います。
暑い中、お仕事が済んでから、みなさんかけつけていました。
頼もしいかぎりです。

講演は私たちも参加している、NPO法人介護者サポートネットワークセンター・
アラジンの牧野史子会長。
「介護者支援の取り組みについて~実践例を通して~」という、とにかく実例
ですので、非常に理解しやすく、そして重要ポイント全て掴んでいるという、
私にとっても、とても勉強になる内容でした。

牧野会長は10年前に阪神大震災後に介護者のための活動を始めたそうです。
最初の研修で「介護者リフレッシュ講座」というのを開き、
介護者(専門職ではない)に呼びかけたら、9割がヘルパー講習と間違えて
集まったそうです。介護は表に出さず、介護者の負担は隠されている頃だった
のかもしれませんね。

ある区の介護者調査が示されました。
変化してきていることが良くわかります。

性別: 男性  31.9%  女性  68.1%

属性: 配偶者 31.9%   娘  31.7%
     息子 19.6%  嫁・婿   9.5%
  兄弟姉妹  2.2%

年齢 40~64歳 54.9% 65~70歳 18.8% 
       75~84歳 19.2%

介護期間 5~10年 23.2% 
       3~5年  20.2%
       10年以上 17.2%


最近は娘、息子のシングル介護が増えているようです。
減っているのは嫁、息子である夫からの相談が増えて、嫁は就業している
ことが多く、介護困難増えているとのこと。

この調査の中では介護者の気持ちも調査されていて、
いちばん目立つのは

・拘束感
・経済的負担

で、経済的負担は最近特に増えているとのこと。
シングル介護の問題点ともなるわけです。

そして、認知症の症状の有無による比較では、

・介護することに対して、周囲の理解が得られない(有)77.3%(無)22.7%
・介護放棄したくなる (有)65.9% (無)34.1%
・イライラしてつい高齢者にあたってしまう (有)62.7% (無)37.3%
・精神的なストレスがたまり、悲観的な気持ちになる
                 (有)61.5% (無)38.5%


と介護者なら、ついうんうん、その通りと、うなづいてしまうような結果が
出ていました。

介護者は気持ちをどこに持っていったらいいのか、また介護者自身が
病気になったら、どうするのか、現実にはすぐに対応できるサービスは
どこにもない。

こうやって介護者同士の交流の場を提供することの重要性、
また介護ボランティア・グループやNPOの育成の必要性を
牧野会長は実例を見せて、一時間半くらい話してくださいました。

牧野会長の取り組みのなかに「ケアラー同盟」ということばがでてきました。
あえて、「家族」ということばをいれていません。
「家族」ということばに縛られる場合があるとのことでした。
このあたりは、私たちも難しいものだなあと感じていますが、
私たち、おしゃべり会はまだ「家族」を主張していますね。

今回は行政の方々へ向けての講演ですので、
「介護者の会」は地域的資産であり、介護者の思いを理解し、
介護者が仲間を得ることができ、日常的コミュニケーションを取れる場を
作り、介護者自身の社会参加の場を作り、自己評価ができること、
そして、社会への発信基地となれる場を作ろうという提案でした。
介護者たちは共感の場を得る事ができるし、また行政へのサービスに
つながるにはどうしたらいいのか、みんなで考えることもできるという
ことで、ここに参加する人は介護経験のないボランティアも含まれていました。

杉並区や練馬区、目黒区の取り組みが発表されました。

これもレンタルスペースや、デイの施設などを利用し、
介護者がおいしいものをいただき(なぜなら、介護者自身の体調管理が
なされていない現実がある)、介護の話をして、穏やかな時間を共有する場が
出来ています。調理もボランティアがします。
時には区の男性料理教室の仲間が参加したりもします。

またある会では、妻を介護する男性が、昼の研修会では勉強する立場で、
夜の介護者の集いでは仕切りを任され、張り切る、そして同じ介護者の
高齢の女性がその男性の乱れた襟もとをそっと直してあげる
光景を見て、会長はこれが介護者の集いだと醍醐味だと
おっしゃっていました。(男性は妻を介護しているのでエリを
直してもらうことなどないわけです)

私は、こういう場面を見逃さない、介護者の集いのリーダー、
ファシリテーターとしての会長の心の細やかさを感じました。


私も思う事があります。
介護者の会ではみんなが聞いてもらいたい、主役になりたいと思う
(牧野会長も同じことをおっしゃってました)ので、やはり、
ファシリテーターが必要になります。
気配り、目配り、そしてこころある人が一歩ひいて会の進行を
見守ることは、大事かもしれません。
介護者のなかで、優劣の立場をぜったい作ってはいけません。
知っていた方がいいからと思って、経験者が先に喋りだすのもいけません。
親切でおせっかいであっていいのですが、やはり自分が初めて
会に参加したときの気持ちも忘れてはいけないと思っています。

ワークショップでは、5人の方とお話。
僭越というかおしつけというか、ゆるりん通信も配っちゃいました。

感じた事は、専門の立場にいると、なかなかその場しか見えなくて
ほんとうの介護者の気持ちって伝わってないんだと思いました。
またキャッチしていてもそれをどう解決するか、専門の立場の方
たちにも非常に難しいと思われているということもわかりました。
家族と言っても、ほんとにそれぞれ、違う性格ですから、
1つの方法で解決されるわけではないですね。

会終了後もレビーの方を担当しているケアマネさんから
相談がありました。一緒に行きますっていいたいくらいでしたけど、
そこはおさえて、ゆるりん通信をご家族に読んでいただくように
お渡ししました。
良い方向がみえるといいんですが。

私たちおしゃべり会も各地に生まれる、さまざまな家族会、おしゃべり会に
期待しています。
つらいこと、いっぱいでも仲間がいると、不思議に気持ちが楽になります。
ひとりじゃないんで、どうぞ、ゆるりん通信を読んだり、メールで
ご連絡ください。
解決はできなくても、みんなで、より良い道を探しましょう。

ということで、とっても有意義な時間を過ごす事ができました。
世田谷区の介護予防・地域支援課 介護予防・認知症対策担当のみなさま、
ありがとうございました。

(記事内容に関して、不都合な内容等ありましたら、
即削除いたしますので、関係者の方、どうぞご連絡ください。)



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追記
NPO法人「語らいの家」の活動

○「あんしん生活マップin祖師谷」を作成、safety and kindnessの
ピンクのハートの顔のあるマークが貼ってあるお店では、認知症の方も
安心してお買い物できますよ、と知らせているとてもいい、マップです。
わたしたちにも祖師谷商店街の様子がわかっちゃうマップです。 

○認知症を勉強しましょう 7月16日(土)10時から3時半 砧総合支所(世田谷区)要申し込み


松沢病院からのお知らせ

もの忘れ家族教室 (松沢病院 リハ棟)
認知症者を介護している家族や支援者等に対し、認知症の一般的医学情報や
対応方法、社会資源について情報提供させていただきます。

第2回 7月26日(土)15時半から17時 連絡先 病院社会復帰支援室






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